19世紀、ヨーロッパでは博物学が盛り上がり、医学者たちも世界各地から人間や動物の先天性奇形の標本を熱心に集めた。彼らのコレクションはイギリスのハンテリアン博物館など、ヨーロッパ各地の博物館で見られるが、オランダのフロリク博物館もその一つである。
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解剖学者フロリクの二代にわたるコレクション
フロリク博物館はアムステルダム大学の付属大学病院の一角にある。博物館の名前は18〜19世紀にかけて活躍したアムステルダムの解剖学者ヘラルド・フロリク(Gerard Vrolik)と息子のウィレムに由来する。親子は先天奇形を含むたくさんの人間や動物の標本をコレクションしていた。彼らの死後、コレクションはアムステルダム大学に寄付され、1984年にフロリク博物館が開館した。
館内には人間や動物の胎児、内臓や器官など様々な標本が展示されている。また、この手の博物館ではおなじみの単眼症や結合双生児など、様々な先天性奇形のホルマリン漬けや骨格標本なども並んでいる。
開館日は月〜金曜日の10:00〜17:00で、祝日は休館。
入館は無料だが、有料のガイドツアー(35ユーロ)がある。
参考
Museum Vrolik 公式サイト(英語)。画像はここから引用。