医学をメインとした博物館は、その重要性に関わらずあまり見かけない気がする。
日本国内に多いのはやはり大学付属の博物館だろうか。当たり前のことだが、歴史のある医学部・歯学部の資料は豊富だし貴重だ。
だが、内容が内容だけに、国内の一般向けの医学博物館はやはり刺激の少ないものが多いように感じる。当然だが、国内の博物館ではグロテスクなものやセンセーショナルなものはあまり展示されていない。そういうものは学生や外部の研究者、医者向けに限定して公開されている場合が多い。
一方で、海外ではかなりグロテスクな物が普通に展示されていたりする。もちろん実物だ。
ちょっとの興味と(海外の場合はグロ耐性)があれば、足を伸ばしてみる価値はあるだろう。
日本
健康と医学の博物館(東京大学医学部・医学部付属病院)
東大の本郷キャンパスにある博物館。東大医学部には外部非公開の有名な標本室があるが、そこからも一部の資料が移管され、展示されている。公式サイト。
医の博物館(日本歯科大学新潟生命歯学部)
新潟にある日本歯科大の付属博物館。医学書や浮世絵がメイン。公式サイト。
現代医学教育博物館(川崎医科大学)
岡山県倉敷市にある川崎医科大学の付属博物館。一般が入れるのは二階の大講堂があるフロアまでの模様。内臓標本などは学生か医療関係者向けのようだ。公式サイト。
イギリス
ハンテリアン博物館
ロンドンにある、19世紀の外科医ジョン・ハンターのコレクションを収蔵・展示している博物館。
タイ
シリラート医学博物館
バンコク市内にある病院付属の博物館。シーウィーという犯罪者のミイラが展示されていることで有名。法医学関係も充実。
オーストリア
病理・解剖学博物館
「愚者の塔」と呼ばれていたかつての精神病院跡地にある。
アメリカ
国立健康医学博物館
ワシントンD.Cにある国立博物館。公式サイト。
グロール精神医学博物館
ミズーリ州にある、かつての精神医学治療の様子を再現した博物館。
フランス
フラゴナール博物館
パリ郊外の獣医学校にある付属博物館。「フラゴナールの騎士」として知られるエコルシェが展示されている。
イタリア
人体解剖学博物館
イタリアの名門トリノ大学の博物館。すぐ隣には犯罪人類学博物館も。
オランダ
フロリク博物館
アムステルダム大学付属病院に併設された博物館。
(以下は調査中…)
中国 香港医学博物館
台湾 台大医学人文博物館
韓国 ソウル大学校病院医学博物館