世界で一番有名な殺人鬼といえば、やはり切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)だろう。19世紀末、イギリスで少なくとも5人の売春婦を残忍に殺害し、新聞社に犯行声明を送りつけるなど大胆な行動をするも、結局逮捕されることもなかった。未だに数年に一度は犯人の正体について新説が出てくるのだからすごい。
ロンドン名物切り裂きジャック
切り裂きジャックはロンドンの観光資源の一つだ。切り裂きジャックゆかりの地(要するに犯行現場)を訪ね歩くツアーもロンドン観光の定番の一つだし、2015年には専門のミュージアムが開設された。それが切り裂きジャックミュージアムである。
当時の新聞記事や写真、イラストなどの資料の他、犯行現場を再現したフロアなどもあり、唯一屋外で殺害された4人めの被害者キャサリン・エドウッズの遺体発見時の様子や、最後の被害者メアリー・ジェイン・ケリーの部屋を見ることができる。
また、作家パトリシア・コーンウェルが著書「真相」の中で真犯人の可能性があると名指しした画家ウォルター・シッカートの当時の部屋を再現したフロアもある。とはいえ、このミュージアムのコンセプトは「切り裂きジャックは誰なのか?」を考えさせることなので、推理のための情報提供コーナーも充実しているようだ。
開館時間は9:30〜18:30。入場料は大人12ポンドだが、オンライン予約すると10ポンド。15時から解説付きのガイドツアーあり。
参考
Jack the Ripper Museum 公式サイト。英語。
Wikipedia 英語