ドイツ・ローテンブルクはロマンティック街道沿いにある、中世の面影を残した美しい街だ。観光地として人気のある場所なのだが、この街にはちょっと変わった博物館がある。
その名も中世犯罪博物館。ヨーロッパの刑罰に関わる品々5万点を展示する、世界でも有数の犯罪博物館だ。
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中世ヨーロッパの闇
博物館は14世紀末に建てられた、かつてはヨハネ騎士団に使われていた建物にある。
入り口にでは水責め用の鳥かごがお出迎え。ちなみにこの籠は、パンの重さを誤魔化したパン職人用らしい。首と手首を固定する晒し台もあり、記念撮影を楽しめる。
内部には拷問や名誉刑、処刑に関する器具や資料が所狭しと並んでいる。
目玉の一つは『鉄の処女』だ。一見するとマリア像だが、内部には長い針が仕込んであるという有名な拷問器具である。日本にも明治大学博物館にレプリカがある。
また、魔女狩りに用いられたという『棘のある椅子』も展示されている。
日本人に人気?
なぜか日本語に対応しており、日本語パンフレットがあるそうだ。展示解説にもドイツ語・英語に加えて日本語が付けられているらしい。
年中開館しており、開館時間は季節によるので、公式サイト等を見てから行くべし。
中世の町並みと一緒に楽しみたい、興味深い場所である。
参考
中世犯罪博物館 公式サイト。日本語版。